口吻が短い! シロモンクロシジミ(Bali, Indonesia、20170815)
2017年 09月 08日
ウブド地区で宿泊したホテルはヴィラタイプだったのですが、ヴィラの入口付近にある植栽に、珍しいお客様が訪問してくれました。訪問場所は、写真右下に写っている黄色い葉の上です。
シジミチョウであることは分かったのですが、種類は全く分かりませんでした。
▮シロモンクロシジミ(Spalgis epius)
これもまた撮影後に調べたのですが、シロモンクロシジミという蝶でした。ゴイシシジミと同じアシナガシジミ(カニアシジミ)亜科に属する蝶とのことです。シロモンの名前は、表翅にある白い紋があることに由来するようですが、今回は観察できませんでした。お馴染みのゴイシシジミは幼虫がアブラムシを食べ、成虫はアブラムシの分泌物を吸いますが、シロモンクロシジミは幼虫がカイガラムシを食べ、成虫はカイガラムシの分泌物を吸汁します。同じ亜科の蝶、似ている点がありますね。
裏翅の模様はさざ波のようです。
ネットでシロモンクロシジミを検索してみると、日本でも西表島に生息しているようですね。日本チョウ類保全協会の「フィールドガイド 日本のチョウ」に掲載されていました。また、ネット上で「口吻が短い」という記載を見つけました。口吻好きの私としては(笑)大変興味深い話題でしたので、ベニシジミと比較してみましょう。
8月27日にたまたま庭に飛来したベニシジミですが、口吻の長さを観察してみようと、次の写真を撮りました。それなりの長さがあります。
では、シロモンクロシジミの口吻を、先ほどの写真をトリミングして見てみましょう。
確かにかなり短いです。可愛すぎる口吻です。数値化できないのが残念ですが、脚よりも短いように見えます。これでは花の蜜を吸うには適さないでしょうね。それでは、ゴイシシジミはどうでしょうか。過去に撮影した写真から口吻の写った写真を探してみます。なかなか良い写真がないのですが、葉の裏でアブラムシの分泌物を吸汁しているシーンの写真がありましたので、分かりやすいように上下を逆さまにしてご紹介します。
ゴイシシジミも口吻が短いですね! 葉についたアブラムシの分泌物を吸うのに長い口吻はかえって邪魔ということかもしれませんね。
シロモンクロシジミ、個性的な蝶でありました。今回観察できませんでしたが、蛹は人の顔に見えるらしいです。一度見てみたいような、見るのが怖いような(笑)
(次回はバリ最終回です)
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rindon3190 at 2017-09-08 18:47
短い口吻が可愛いですね。
まるでまつ毛のような・・・
余りの短さにこれで足りるの?と思っちゃいますが
肉食だからそれに適応したのですね。
まるでまつ毛のような・・・
余りの短さにこれで足りるの?と思っちゃいますが
肉食だからそれに適応したのですね。
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fushiginomori at 2017-09-09 07:00
以前西表島で撮った写真を見返してみましたが、口吻は写っていませんでした。
アシナガシジミの仲間は面白いものが多いですね。シロモンクロシジミの特徴は眼だと思います。
黄色の楕円形の眼と言えば、そう「ウルトラマン」です。そして、翅の裏のひび割れのような模様は「ジャミラ」です。
きっとデザインしたのは円谷プロだろう、と思っているのは私だけでしょうか?
アシナガシジミの仲間は面白いものが多いですね。シロモンクロシジミの特徴は眼だと思います。
黄色の楕円形の眼と言えば、そう「ウルトラマン」です。そして、翅の裏のひび割れのような模様は「ジャミラ」です。
きっとデザインしたのは円谷プロだろう、と思っているのは私だけでしょうか?
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yurinBD at 2017-09-10 08:46
rindonさん、コメント有り難うございます!
シロモンクロシジミは本当に口吻が短く、可愛く感じました。
確かにまつ毛のような印象ですね~。
蝶も個性様々、それぞれの生態に応じた体のつくりになっている点が興味深いです。
シロモンクロシジミは本当に口吻が短く、可愛く感じました。
確かにまつ毛のような印象ですね~。
蝶も個性様々、それぞれの生態に応じた体のつくりになっている点が興味深いです。
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yurinBD at 2017-09-10 08:52
fushiginomoriさん、コメント有り難うございます!
西表島で撮影されておられたのですね!
日本も南の蝶は種類も多いですね、沖縄方面も是非行きたいものです。
アシナガシジミは個性的で、また海外に行った際には出会ってみたいです。
ウルトラマン+ジャミラ、その組み合わせは確かに円谷プロですね(笑)
黒い眼の多いシジミチョウの中で、黄色い眼は確かに珍しいですね!
西表島で撮影されておられたのですね!
日本も南の蝶は種類も多いですね、沖縄方面も是非行きたいものです。
アシナガシジミは個性的で、また海外に行った際には出会ってみたいです。
ウルトラマン+ジャミラ、その組み合わせは確かに円谷プロですね(笑)
黒い眼の多いシジミチョウの中で、黄色い眼は確かに珍しいですね!
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himeoo27 at 2017-09-10 13:42
西表島には10回近く訪問し、その度毎に「シロモンクロシジミ」
を探し回っていますが、いまだ一度も見つけたことがありません。
一度ぜひ何処かで逢ってみたい数多いチョウの1種です。
を探し回っていますが、いまだ一度も見つけたことがありません。
一度ぜひ何処かで逢ってみたい数多いチョウの1種です。
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at 2017-09-10 13:50
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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yurinBD at 2017-09-10 15:08
ヒメオオさん、コメント有り難うございます!
シロモンクロシジミのように他の虫(カイガラムシ)に依存する蝶は、なかなか安定して発生しないのでしょうね。
ヒメオオさんの訪問頻度であれば、いずれ観察できると思います!
シロモンクロシジミのように他の虫(カイガラムシ)に依存する蝶は、なかなか安定して発生しないのでしょうね。
ヒメオオさんの訪問頻度であれば、いずれ観察できると思います!
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yurinBD at 2017-09-10 15:09
鍵コメさん、コメント有り難うございます!
一度挑戦してみます!
一度挑戦してみます!
なんだか見たことのある蝶だなと思ったら、以前西表で撮影したことがありました。
最近は見られなくなったように聞いていますが、まだ残っているのかな。
口吻、確かに短いですね。
それがわかるくらい近くから、シャープに撮られたのが素晴らしいです。
最近は見られなくなったように聞いていますが、まだ残っているのかな。
口吻、確かに短いですね。
それがわかるくらい近くから、シャープに撮られたのが素晴らしいです。
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yurinBD at 2017-09-10 17:36
ダンダラさん、コメント有り難うございます!
シロモンクロシジミをネットで検索すると、ダンダラさんが2010年に書かれたブログの記事がかなり上の方に出てきました。
ダンダラさんは表翅も撮影されておられますね、表翅のお写真を拝見し、名前の由来がよく分かりました!
それにしても個性的な蝶です。
シロモンクロシジミをネットで検索すると、ダンダラさんが2010年に書かれたブログの記事がかなり上の方に出てきました。
ダンダラさんは表翅も撮影されておられますね、表翅のお写真を拝見し、名前の由来がよく分かりました!
それにしても個性的な蝶です。
by yurinBD
| 2017-09-08 06:06
| Indonesia
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