ランカウイの森で出会ったシジミチョウ科の最終回です。ランカウイの森で目立ったのはムラサキシジミの仲間でした。森の下部の薄暗いところで翅を閉じたまま葉にとまっている姿がよく見られました。
ランカウイのムラサキシジミの仲間で特徴的なのは、表翅の尾状突起の付け根の周辺に水色に輝く模様を持っていることです。この水色の模様は、前回までにご紹介したフシギノモリノオナガシジミやモリノオナガシジミでも見られ、面白い共通点と感じました。本日はムラサキシジミの仲間3種と、その他の種類のシジミチョウ科3種をご紹介します。
▮シンジュムラサキシジミ (Arhopala democritus democritus)
シンジュムラサキシジミはミドリシジミ亜科(Theclinae)・ムラサキシジミ族(Arhopalini)・ムラサキシジミ属(Arhopalini)で、ムラサキシジミの仲間です。濃い茶色に白い複雑な模様が入り、なかなかお洒落な蝶です。

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F4.5, 1/500, ISO6400
かなり薄暗い森の中での撮影ですので、普段は使わないISO12800まで使用して撮影しました。紫色系統の眼と尾状突起の付け根にある小さな水色がチャームポイントですね。

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F5.6, 1/640, ISO12800
広角でも撮影しようとしましたが接近する前に飛ばれてしまいました。これではどこにいるか分からないですね(苦笑)

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO, F9, 1/200, ISO6400
▮Arhopala athada athada
今回ランカウイで出会ったムラサキシジミの仲間の中では、最も頻度高く出会った蝶です。裏翅の模様は、日本のムラサキツバメやルーミスシジミ(←見たことないですが)と共通する雰囲気がありますね。

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F6.3, 1/500, ISO6400
暗いところから、少し明るいところに移動。翅を開かないものかと暫く待ちましたが、ずっと閉じたままで表翅の撮影は叶いませんでした。

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F5.6, 1/5000, ISO12800
こちらの個体は後翅の一部が欠損しており、羽が切れてしまった部分から、表翅の紫が少し見えています。

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F4.5, 1/250, ISO3200
裏翅の水色の模様がよく見えます。最初は表翅の一部が見えているのかと思いましたが裏翅の模様なのですね、美しいです!

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F4.5, 1/200, ISO3200
▮ムラサキシジミの仲間 (Arhopala)
このムラサキシジミの仲間は同定することができませんでした(ご存知の方がおられましたら是非ご教示をお願いします)。比較的大きなムラサキシジミで、これもまた表翅・尾状突起の付け根に水色の模様があります。ムラサキシジミの仲間はたくさんいるものなのですね、驚きました。

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F7.1, 1/500, ISO1600
▮ヒメウラボシシジミ (Neopithecops zalmora)
家族で朝食をとった後に少し散歩した際に出会いました。昨年、足立区生物園で見たツシマウラボシシジミと似ています。小さくて可憐さたっぷりの蝶でした♪ かなり敏感で、近づくとすぐに飛んでしまいます。残念ながら近接しての撮影はできませんでした。

Panasonic DHC-GH4, M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro, F4.5, 1/100, ISO1600

Panasonic DHC-GH4, M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro, F4.5, 1/125, ISO1600
▮ヒメシルビアシシジミ (Zizina otis lampa)
ホテルの近くで最も普通に見かけたシジミチョウは、ヒメシルビアシジミでした。ベトナムでも見たことがありますので、東南アジアではポピュラーなのかもしれませんね。

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F7.1, 1/250, ISO400
▮クロマダラソテツシシジミ (Chilades pandava)
ホテルの近くで2番目に多く見かけたシジミチョウは、クロマダラソテツシジミでした。ホテルの植栽の花で、吸蜜しておりました。関東でも見られる蝶ですよね。

Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F5, 1/400, ISO1600
ランカウイで出会ったシジミチョウ科の蝶はこれで全てです。他にも出会いたかった蝶は多いのですが(←欲深い)、探蝶に当てられる時間が限定されていたことを考えれば十分に楽しめたと思います。ランカウイには表翅がブルーに輝くキララシジミが有名ですが、こちらの方は将来の課題としておきます。
ランカウイのムラサキシジミの仲間で特徴的なのは、表翅の尾状突起の付け根の周辺に水色に輝く模様を持っていることです。この水色の模様は、前回までにご紹介したフシギノモリノオナガシジミやモリノオナガシジミでも見られ、面白い共通点と感じました。本日はムラサキシジミの仲間3種と、その他の種類のシジミチョウ科3種をご紹介します。
▮シンジュムラサキシジミ (Arhopala democritus democritus)
シンジュムラサキシジミはミドリシジミ亜科(Theclinae)・ムラサキシジミ族(Arhopalini)・ムラサキシジミ属(Arhopalini)で、ムラサキシジミの仲間です。濃い茶色に白い複雑な模様が入り、なかなかお洒落な蝶です。

かなり薄暗い森の中での撮影ですので、普段は使わないISO12800まで使用して撮影しました。紫色系統の眼と尾状突起の付け根にある小さな水色がチャームポイントですね。

広角でも撮影しようとしましたが接近する前に飛ばれてしまいました。これではどこにいるか分からないですね(苦笑)

▮Arhopala athada athada
今回ランカウイで出会ったムラサキシジミの仲間の中では、最も頻度高く出会った蝶です。裏翅の模様は、日本のムラサキツバメやルーミスシジミ(←見たことないですが)と共通する雰囲気がありますね。

暗いところから、少し明るいところに移動。翅を開かないものかと暫く待ちましたが、ずっと閉じたままで表翅の撮影は叶いませんでした。

こちらの個体は後翅の一部が欠損しており、羽が切れてしまった部分から、表翅の紫が少し見えています。

裏翅の水色の模様がよく見えます。最初は表翅の一部が見えているのかと思いましたが裏翅の模様なのですね、美しいです!

▮ムラサキシジミの仲間 (Arhopala)
このムラサキシジミの仲間は同定することができませんでした(ご存知の方がおられましたら是非ご教示をお願いします)。比較的大きなムラサキシジミで、これもまた表翅・尾状突起の付け根に水色の模様があります。ムラサキシジミの仲間はたくさんいるものなのですね、驚きました。

▮ヒメウラボシシジミ (Neopithecops zalmora)
家族で朝食をとった後に少し散歩した際に出会いました。昨年、足立区生物園で見たツシマウラボシシジミと似ています。小さくて可憐さたっぷりの蝶でした♪ かなり敏感で、近づくとすぐに飛んでしまいます。残念ながら近接しての撮影はできませんでした。


▮ヒメシルビアシシジミ (Zizina otis lampa)
ホテルの近くで最も普通に見かけたシジミチョウは、ヒメシルビアシジミでした。ベトナムでも見たことがありますので、東南アジアではポピュラーなのかもしれませんね。

▮クロマダラソテツシシジミ (Chilades pandava)
ホテルの近くで2番目に多く見かけたシジミチョウは、クロマダラソテツシジミでした。ホテルの植栽の花で、吸蜜しておりました。関東でも見られる蝶ですよね。

ランカウイで出会ったシジミチョウ科の蝶はこれで全てです。他にも出会いたかった蝶は多いのですが(←欲深い)、探蝶に当てられる時間が限定されていたことを考えれば十分に楽しめたと思います。ランカウイには表翅がブルーに輝くキララシジミが有名ですが、こちらの方は将来の課題としておきます。
ムラサキシジミの仲間の表翅のブルーもきれいですが、
目までコバルトブルーなんですね。
綺麗ですねえ~
シンジュムラサキシジミも裏は渋くていいですね~
クロマダラソテツシジミもとてもきれいな翅です。
どれも可愛くて、綺麗なシジミチョウばかりでした。
珍しいチョウを沢山みせていただきありがとうございました。
目までコバルトブルーなんですね。
綺麗ですねえ~
シンジュムラサキシジミも裏は渋くていいですね~
クロマダラソテツシジミもとてもきれいな翅です。
どれも可愛くて、綺麗なシジミチョウばかりでした。
珍しいチョウを沢山みせていただきありがとうございました。
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rindonさん、コメント有り難うございます!
コメント頂きましたとおり目と表翅にブルーの
アクセントが入り、翅の地色はシブいですが、
なかなかの美しさです。
クロマダラソテツシジミは愛らしい蝶でした!
コメント頂きましたとおり目と表翅にブルーの
アクセントが入り、翅の地色はシブいですが、
なかなかの美しさです。
クロマダラソテツシジミは愛らしい蝶でした!
以前、私が訪問したのは10月下旬と12月初旬ですが、
シジミチョウも時季によって見られるものが違ういますね。
ヒメシルビアは1頭も見ていません。クロマダラもムラサキ類も多くはなかったです。
それにしても、シンジュムラサキは良いですね。
また時期を変えて訪問したくなりました。
シジミチョウも時季によって見られるものが違ういますね。
ヒメシルビアは1頭も見ていません。クロマダラもムラサキ類も多くはなかったです。
それにしても、シンジュムラサキは良いですね。
また時期を変えて訪問したくなりました。
ランカウイの森は、面白いシジミチョウが多い
ですね!ぜひ、行ってみたくなりました。
ですね!ぜひ、行ってみたくなりました。
fushiginomoriさん、コメント有り難うございます!
そうですね、シジミチョウも時季によって違いがあると
思いますので、異なる時季に行けば、異なる蝶が見られる
可能性がありますよね、
個人的にはキララシジミの表翅を一度は見てみたい
思いがありますので、いずれ再訪してみたいです!
そうですね、シジミチョウも時季によって違いがあると
思いますので、異なる時季に行けば、異なる蝶が見られる
可能性がありますよね、
個人的にはキララシジミの表翅を一度は見てみたい
思いがありますので、いずれ再訪してみたいです!
KAZさん、コメント有り難うございます!
コメント頂きましたとおり、初めて見る蝶ばかりで
ドキドキしながら撮影を楽しむことができました!
暖かい南方は、時間の流れも緩やかですね、
KAZさんも機会を見つけられて是非!
コメント頂きましたとおり、初めて見る蝶ばかりで
ドキドキしながら撮影を楽しむことができました!
暖かい南方は、時間の流れも緩やかですね、
KAZさんも機会を見つけられて是非!