シンガポールの擬態蝶 キベリアゲハなど(Singapore、20150503,0505)
2015年 05月 08日
シンガポールでの観光先は、ユニバーサルスタジオ、水族館、プール、マーライオンなど蝶には出会えそうにない所もありましたが、シンガポール動物園、リバーサファリ、ナイトサファリ、ボタニック・ガーデン(植物園)の4つの施設は南国の自然が感じられる場所であり、数種類ではありますが、蝶を見ることができました。
▮キベリアゲハ(Chilasa clytia)
今回、観察できた蝶の中で一番面白いな、と思ったのがキベリアゲハです。この個体はリバーサファリという施設の敷地内で妻が見つけてくれました。ネコノヒゲ(シソ科)で吸蜜していました。
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F5.6, 1/800, ISO800
初めはマダラ系の蝶かと思い、ネットでいろいろと調べましたが表翅の柄が一致する種類が見当たらず「おかしいなー」と思い更に調べてみるとアゲハチョウの仲間でした。
シロオビアゲハ♀がベニモンアゲハの擬態をする(アゲハチョウ科内の擬態)、
ツマグロヒョウモン♀がカバマダラの擬態をする(タテハチョウ科内の擬態)、
といった話しは聞きますが、アゲハチョウ科がタテハチョウ科の擬態をすることもあるのですね。蝶に詳しい皆様は熟知されていると思いますが、私は知りませんでした(苦笑)調べてみると他にも科の枠組みを超えた擬態の例があるようです。
キベリアゲハは短時間でしたが、比較的近い位置から撮影できました。「キベリ」の名のとおり、縁に黄色い模様があります。
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F5.6, 1/500, ISO400
裏翅の方が黄色がより鮮明です。体が白黒模様である点も面白いですね。
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F5.6, 1/1000, ISO800
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F5.6, 1/1000, ISO800
キベリアゲハを観察した環境は、次の写真のとおり水辺でした。
▮シロオビアゲハ(Papilio polytes)
シロオビアゲハはシンガポール動物園で見かけました。地域差なのか個体差なのか分かりませんが、白帯の紋が立派なような気がします。
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F5.6, 1/640, ISO1600
シロオビアゲハを見ると、南国に来たことを感じます。センダングサ(?)で吸蜜し、飛び去って行きました。
▮ルリモンジャノメ(Elymnias hypermnesra)
シロオビアゲハを見つけたすぐ近くで、黒っぽい蝶が飛びました。
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F5.6, 1/1000, ISO800
表翅の縁に瑠璃色と赤褐色のような色が見えます、ルリモンジャノメ!なかなか表翅を見せてくれない蝶ですので、もう少しピントが合っていればと、悔しい思いです。
幸い草の上にとまってくれました。レンズを広角に交換し、そっと近寄ってみました。
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO, F9, 1/200, ISO1600
ルリモンジャノメは数が多いようで、ボタニック・ガーデンでも見ることができました。
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F6.3, 1/160, ISO400
この蝶はルリマダラの擬態をしているそうですね、そうであれば開蝶して表翅をしっかりと見せて欲しい、というのは我儘でしょうか(笑)
▮タイワンキマダラ(Cupha erymanthis)
タイワンキマダラは昨年、西表島で見かけましたが、なかなか敏感で近くから撮影することができませんでした。今回、シンガポール動物園では数頭が花に群れており、比較的近くから撮影することができました。
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F6.3, 1/640, ISO1600
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F6.3, 1/500, ISO1600
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F6.3, 1/640, ISO1600
広角での撮影も試みました。あともう一歩、と踏み込んだところで飛ばれました。
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO, F11, 1/1000, ISO1600
▮ヤエヤマムラサキ(Hypolimnas anomala)
ヤエヤマムラサキも比較的数が多いように感じました。“Singapore Zoo”(シンガポール動物園)の看板を背景に記念写真!
Panasonic DHC-GH4, LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6, F9, 1/250, ISO800
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F6.3, 1/500, ISO1600
Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F6.3, 1/800, ISO1600
こちらはリバーサファリで撮影。 Canon EOS 5D Mark Ⅲ, Canon EF300mm F4L IS USM, F6.3, 1/250, ISO800
ちなみに動物園やリバーサファリ(なぜかパンダがいます)では次のような動物達を見ることができます。
最後の写真はユニバーサルスタジオです(笑)
シンガポールの蝶、あと1記事分、後日ご紹介します。
▮キベリアゲハ(Chilasa clytia)
今回、観察できた蝶の中で一番面白いな、と思ったのがキベリアゲハです。この個体はリバーサファリという施設の敷地内で妻が見つけてくれました。ネコノヒゲ(シソ科)で吸蜜していました。
初めはマダラ系の蝶かと思い、ネットでいろいろと調べましたが表翅の柄が一致する種類が見当たらず「おかしいなー」と思い更に調べてみるとアゲハチョウの仲間でした。
シロオビアゲハ♀がベニモンアゲハの擬態をする(アゲハチョウ科内の擬態)、
ツマグロヒョウモン♀がカバマダラの擬態をする(タテハチョウ科内の擬態)、
といった話しは聞きますが、アゲハチョウ科がタテハチョウ科の擬態をすることもあるのですね。蝶に詳しい皆様は熟知されていると思いますが、私は知りませんでした(苦笑)調べてみると他にも科の枠組みを超えた擬態の例があるようです。
キベリアゲハは短時間でしたが、比較的近い位置から撮影できました。「キベリ」の名のとおり、縁に黄色い模様があります。
裏翅の方が黄色がより鮮明です。体が白黒模様である点も面白いですね。
キベリアゲハを観察した環境は、次の写真のとおり水辺でした。
▮シロオビアゲハ(Papilio polytes)
シロオビアゲハはシンガポール動物園で見かけました。地域差なのか個体差なのか分かりませんが、白帯の紋が立派なような気がします。
シロオビアゲハを見ると、南国に来たことを感じます。センダングサ(?)で吸蜜し、飛び去って行きました。
▮ルリモンジャノメ(Elymnias hypermnesra)
シロオビアゲハを見つけたすぐ近くで、黒っぽい蝶が飛びました。
表翅の縁に瑠璃色と赤褐色のような色が見えます、ルリモンジャノメ!なかなか表翅を見せてくれない蝶ですので、もう少しピントが合っていればと、悔しい思いです。
幸い草の上にとまってくれました。レンズを広角に交換し、そっと近寄ってみました。
ルリモンジャノメは数が多いようで、ボタニック・ガーデンでも見ることができました。
この蝶はルリマダラの擬態をしているそうですね、そうであれば開蝶して表翅をしっかりと見せて欲しい、というのは我儘でしょうか(笑)
▮タイワンキマダラ(Cupha erymanthis)
タイワンキマダラは昨年、西表島で見かけましたが、なかなか敏感で近くから撮影することができませんでした。今回、シンガポール動物園では数頭が花に群れており、比較的近くから撮影することができました。
広角での撮影も試みました。あともう一歩、と踏み込んだところで飛ばれました。
▮ヤエヤマムラサキ(Hypolimnas anomala)
ヤエヤマムラサキも比較的数が多いように感じました。“Singapore Zoo”(シンガポール動物園)の看板を背景に記念写真!
こちらはリバーサファリで撮影。
ちなみに動物園やリバーサファリ(なぜかパンダがいます)では次のような動物達を見ることができます。
最後の写真はユニバーサルスタジオです(笑)
シンガポールの蝶、あと1記事分、後日ご紹介します。
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himeoo27 at 2015-05-08 20:26
山間部のキベリ「タテハ」と
八重山諸島の「タイワンキマダラ」
???????と吃驚してブログを
覗いてみました。
シンガポールのキベリアゲハだった
のですね!
八重山諸島の「タイワンキマダラ」
???????と吃驚してブログを
覗いてみました。
シンガポールのキベリアゲハだった
のですね!
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fushiginomori at 2015-05-08 21:24
キベリアゲハというのですか。
どう見てもマダラチョウですね。
でも、よく見ると触角の形と目はアゲハチョウですね。
次の記事も楽しみです。
どう見てもマダラチョウですね。
でも、よく見ると触角の形と目はアゲハチョウですね。
次の記事も楽しみです。
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mikiosu at 2015-05-09 14:47
こんにちは。
シンガポールには行ったことがありませんが、
動物園、水族館、植物園にユニバーサルスタジオですか、
うちでも家人をだまして…じゃなかった、
うちでも家人と一緒に楽しめそうなところですね(笑)。
キベリアゲハ、やはり触角はアゲハチョウ科っぽい感じがしますね。
シンガポールには行ったことがありませんが、
動物園、水族館、植物園にユニバーサルスタジオですか、
うちでも家人をだまして…じゃなかった、
うちでも家人と一緒に楽しめそうなところですね(笑)。
キベリアゲハ、やはり触角はアゲハチョウ科っぽい感じがしますね。
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dragonbutter at 2015-05-10 08:16
キベリアゲハは外縁の黄色が何とも魅力的ですね。
いいものを見せていただきました。
シンガポールには長いこと海外勤務の親せきがいるのですが、なかなか行く機会がありません。
いいものを見せていただきました。
シンガポールには長いこと海外勤務の親せきがいるのですが、なかなか行く機会がありません。
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yurinBD at 2015-05-10 20:17
ヒメオオさん、コメント有り難うございます!
キベリタテハとタイワンキマダラが一緒にいるとすれば
確かに驚きですね!
キベリアゲハという名は帰国後に調べて初めて知りました。
キベリタテハとタイワンキマダラが一緒にいるとすれば
確かに驚きですね!
キベリアゲハという名は帰国後に調べて初めて知りました。
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yurinBD at 2015-05-10 20:19
fushiginomoriさん、コメント有り難うございます!
南国はマダラチョウの仲間も多いですので、そちらの
方ばかり調べてしまいました。
触覚の形と目に着目するとご指摘どおりアゲハチョウ系
ですね!蝶の見方も覚えなければ・・・。
勉強になりました!
南国はマダラチョウの仲間も多いですので、そちらの
方ばかり調べてしまいました。
触覚の形と目に着目するとご指摘どおりアゲハチョウ系
ですね!蝶の見方も覚えなければ・・・。
勉強になりました!
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yurinBD at 2015-05-10 20:24
みき♂さん、コメント有り難うございます!
シンガポール、ご家族で楽しめる場所ですので、
きっと誘導成功しますよ(笑)
やはり触覚を見るわけですね、勉強になりました!
シンガポール、ご家族で楽しめる場所ですので、
きっと誘導成功しますよ(笑)
やはり触覚を見るわけですね、勉強になりました!
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yurinBD at 2015-05-10 20:27
dragonbutterさん、コメント有り難うございます!
ご指摘どおり黄色の部分がチャームポイントですね、
ネットで見るとタイでの目撃情報が多く、
シンガポールで見れるとは思っておりませんでした。
御親戚がいらっしゃるのでしたら安心して行きたい場所に
連れていってもらえそうですね、是非一度!
ご指摘どおり黄色の部分がチャームポイントですね、
ネットで見るとタイでの目撃情報が多く、
シンガポールで見れるとは思っておりませんでした。
御親戚がいらっしゃるのでしたら安心して行きたい場所に
連れていってもらえそうですね、是非一度!
by yurinBD
| 2015-05-08 07:37
| Singapore
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